“タブーを破り、イスラエル本国をはじめ、
世界各国で反響を巻き起こした画期的大著、
ついに文庫化”
本書は、「聖書」と「シオニズム」に焦点を当てて、これまでの「ユダヤ人観」「ユダヤ史観」を検討しながら、「ユダヤ人の起源」を探っていきます。
その結果、一般的に広く考えられている「ユダヤ人の概念」、つまり「ユダヤ人とは歴史的に独立した単一民族である」という見方は、事実とはちがう単なる神話にすぎないという結論が導かれます。
「国家」「国民」、ときには「民族」といった概念は人間がつくりだしたものにすぎない。
そうやって都合よくつくりだされた神話を信じた人間たちがいかに争い、血を流し合ってきたか……。
著者は、現代ヨーロッパ史を専門とするテルアビブ大学の名誉教授。
イスラエル人自らがユダヤ人についての既成概念に大きな一石を投じた書として、2008年にイスラエルで刊行されるや世界中で話題になりました。
その後フランス語版や英語版がぞくぞくと出版、日本でも2010年にランダムハウス講談社から刊行されました。
7年の時を経て、待望の文庫化です。
(T)