ルースルンドとヘルンストレムの「グレーンス警部」
冷夏のストックホルム、アパートの一室で意識不明の売春婦が発見される。
同日、ヘロイン依存症の男が覚醒剤に洗剤を混ぜて売り、マフィアの怒りを買う。
翌日、ふたりの軌跡がストックホルム南病院で交わる……。
〈ラゴム〉や〈ヒュッゲ〉で、世界一幸せな生活を送っていると思われている北欧の人々。
それが北欧の表の顔なら、裏には北欧ならではの深刻な社会問題が……。
ストーリーを楽しみながら、重苦しい北欧社会の実態がこれでもかこれでもかと迫ってきます。
ジャーナリストと元服役囚という組み合わせだからこそ、ここまで描けるのかもしれません。
(Y)