ニュージーランドからのレポートをもちまして、第四弾も終わりです。
前回から10カ月以上経ってからのレポートになりましたが、これまでとほぼ同じ方々が執筆してくださり、第一弾から第三弾までと変わらず、26カ国27人からのレポートをお届けすることができました。
この企画を始めてからちょうど2年。その年月と、その間の世界各地のさまざまな状況の変化を考えると、今回もまた同じ国から同じ数のレポートを寄せていただけたのは、たいへん貴重なことだと思います。
2022年5月27日現在、日本での新型コロナウイルス感染者数の累計は約875万人、2022年5月26日の新規感染者数は約3万人です。東京都の26日の新規感染者数は3391人とここ1カ月ほぼ横ばいといえます。
それでも、以前に比べ重症化のリスクが少ないことから、この3月、日本政府は「まん延防止等重点措置」を全面解除に踏み切りました。
今年のGWは3年ぶりに行動制限のない連休となり、日本の行楽地も久々の賑わいでした。
つい先日には、2年2カ月ぶりに外国人観光客の受け入れ再開も発表されました。
海外に目を向けると、2カ月前からのロックダウンがいまだに続いている上海や、新型コロナウイルスの感染拡大で厳戒態勢にある北朝鮮のニュースなどはあるものの、おおかたの国では、以前のような脅威にさらされておらず、コロナに関する規制もほぼ緩和されています。
今回のレポートでも、ひとりひとりの文章や写真から、各地で日々の生活が取り戻されつつあることがおわかりいただけたのではないでしょうか、
もちろん、国による違いもあります。
たとえばマスクに関しては、「着用義務」が「推奨」レベルになってからも外ではほとんどの人がマスクを着けている国もあれば、外ではいまやマスク姿はまったく見かけないという国もあります。人が集まるところでは、むしろマスクを外さないほうが気まずくなるといった報告もありました(こうしたライブ感あふれる感想は、このレポートならではだと思います)。
「コロナ」は完全に終息したわけではありません。どこの国でもいまだかなりの数の感染者がいます。少し前まではよく、今後を占うのに「コロナ後(ポスト・コロナ)」という言い方がされていましたが、新型コロナウイルスといかにうまく共存していくか、それこそが今後の課題であることも各国共通の認識だとわかりました。
今回のレポートで、この企画はいったん幕を閉じます。
ただし、(そうなってほしくありませんが)今後もし新型変異株などの登場で各国の状況が大きく変わることがあれば、第五弾をお届けすることになるかもしれません。
いずれにしても、新型コロナウイルスの出現から世界各国で何が起きたのかを振り返るためのひとつの記録として、いつかこの「各国レポート」を何らかの形でまとめたいと思っています。
この企画にご協力いただいたみなさま、そしてお読みくださったみなさま、ありがとうございました。
「ウクライナ侵攻」の影響が深刻化している地域も多いなか、世界じゅうの人々が健康で安全な毎日を送れることを心から願いつつ。
株式会社リベル