今月の新刊(2016年10月)7冊目

アメリカ 『「移動」の未来』

今月の新刊7冊めは、『「移動」の未来』です。
ここでいう「移動」とは、ヒトとモノ、両方の動きを指します。

いまや、朝にインターネットで注文すれば、たいていのものがその日のうちに届く時代。ほんの20年前には考えられなかったようなサービスです。でも、いったい何がどうなって、こんなことが可能になったのでしょう……?

日経BP刊

日経BP刊

それを解き明かすのが、この本です。著者いわく、本書は「交通に関する〝推理小説〟」。ただし、目的は犯人を見つけることではなく、この世界の仕組みにスポットライトをあてること。

13の章を通し、さまざまな角度から交通と物流の「いま」と「未来」を考えます。章のタイトルがそれぞれ魅力的なので、紹介してみますね。

300万マイルの通勤/朝のベル/缶のなかの幽霊/朝のコーヒー/1週間に旅客機4機/13日の金曜日/ピザ、港、そしてバレンタイン・デー/物流レディース/エンジェルズ・ゲート/バレエの動き/最後の1マイル/交通のピーク/楽園のロボット/未来の扉

内容が思い浮かぶものから、どうやって〝移動〟と結びつくのか、想像もつかないものまで……。

すべての人の生活に密接にかかわる交通と物流。
この1冊を読めば、世界の見え方が変わるかもしれません。

(N)