今月の新刊、もう1冊は ISHIBUMI: A memorial to the atomic annihilation of 321 students of Hiroshima Middle School です。
1945年8月6日。広島に投下された原子爆弾により、広島第二中学校では1年生321人全員の命が奪われました。
あの日、少年たちの身に何が起こったのか。
1969年、広島テレビは生徒たちの遺族への取材をもとに、ドキュメンタリー番組『碑(いしぶみ)』を制作・放映しました。その草稿からつくられた書籍『いしぶみ 広島二中一年生全滅の記録』の英語版が、本書ISHIBUMI です。
2016年5月27日、在職中の米国大統領としてはじめて、オバマ大統領が広島を訪れました。これをひとつのきっかけとして、あの日、広島で何が起こったのかを世界の人にもっとよく知ってほしい――そんな思いのもとで、英訳プロジェクトが進められました。
戦後70年を過ぎ、戦争を体験していない世代が、被爆体験を語り継ぎ、核兵器の恐ろしさを世界に訴える役割を担わなければいけない時代がやってきました。
当時のことを知るため、伝えるための第一歩となる1冊だと思います。
(N)