お盆休み、テレビで映画『フェリシーと夢のトウシューズ』のCMを観た方もたくさんいると思います。これはそのノベライズです。
フランスのブルターニュ地方の孤児院で暮らす11歳のフェリシーは、ダンサーになってパリのオペラ座の舞台に立つという夢をもっていました。
ある日、発明家をめざす幼なじみのギュスターと孤児院を脱走したフェリシーは、ついに憧れのパリにやってきます……。
舞台は、19世紀末のパリ。
エッフェル塔を建設中の花の都パリは、万国博覧会を目前に活気に満ちあふれています。ギュスターが弟子入りするのは、まさしくエッフェル塔の生みの親、ギュスターヴ・エッフェル。当時は、ニューヨークの自由の女神像も設計していました。
最後にはフェリシーの夢がかなうオペラ座は、ちょうどその10年前に完成し、すでにクラシックバレエの神殿といえる存在でした。
バレエ好きも、パリ好きも、そしてもちろん将来の夢にあふれた子供たちも楽しめる物語。
今月公開された映画は、土屋太鳳、黒木瞳、熊川哲也、夏木マリという吹き替えキャストの豪華さでも話題になっています。
(Y)