全世界で9000万部突破。
今世紀最高のミステリシリーズと言われるスウェーデン・ミステリ「ミレニアム」。待望の第5弾です。
第4巻では、なかなかその姿を見せなかった主人公リスベットですが、この巻では初っ端から登場します。
しかも、刑務所に収監されているのです。
そこではベニートという囚人が看守までをも支配し、バングラデシュ出身の若くて美しい女囚に毎日のように暴行を加えている……
ストーリーのそんな冒頭を聞いただけで、ミレニアムファンは先が読みたくてたまらなくなるはず。
そして、ついにドラゴン・タトゥーの秘密をはじめ、リスベットの過去のいくつかの謎も明らかになります。
第4巻からスティーグ・ラーソンのあとを受け継いだラーゲル・クランツ。
クランツのミステリ作家としての力量がほんものであったことが見事に証明されているといえるでしょう。
(Y)