いま、ぜひ読んでほしい2冊

久しぶりのブログです……。

現在、世界中の人々が同じ脅威にさらされながら必死の闘いをつづけています。まさしく地球規模の人類全体にかかわる闘いです。

そんななか弊社は、緊急出版される以下の二冊の翻訳にかかわりました。どちらも、いまこのときに、日本でも多くの方に読んでいただきたい作品です。

giordanoパオロ・ジョルダーノ著
早川書房、2020年4月25日刊

パオロ・ジョルダーノは、物理学者であるとともに、2008年のデビュー作『素数たちの孤独』(邦訳は早川書房刊)で数々の文学賞を受賞した現代イタリアを代表する作家です。

そんな著者が、イタリアで新型コロナウイルス感染爆発の予兆が現れた2020年2月末から書きはじめた27のエッセイ集。

ウイルス感染との地球規模の闘いによって、ここ数か月で私たちの生活がいかに激変したかが、科学的かつ冷静に分析されています。

日本語版の著者あとがきでは、この事態の本質を見据えることの大切さと、人類はコロナ後の世界をどう生きるべきかが問いかけられます。

「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」

27カ国で緊急出版され、日本でも刊行前に48時間限定で行なれたウェブでの全文公開は累計90万ビューを記録 。各メディアでも続々と取り上げらている話題の書です。

『人類対新型ウイルス――私たちはこうしてコロナに勝つ』

quineトム・クイン著
朝日新聞出版(朝日新書)、2020年5月13日刊

人類とウイルスとの数千年にわたる闘争史を活写し、人類の驕りに警鐘を鳴らす一冊です。

いったん「叩いた」と思っても、変異を繰り返し、人間の抗体反応の隙を突いて何度でも牙を剥くウイルス……。

ウイルスとは何なのか。古代から現代まで、人類はウイルスにどのように立ち向かってきたのか。対処法は?

2010年に刊行されて話題になった新書の再刊です。

(M)