8月26日から、札幌の北海道立近代美術館を皮切りに、ファン・ゴッホ美術館国際共同プロジェクト『ゴッホ展――巡りゆく日本の夢』が開かれています。その後、東京では10月24日から東京都美術館で、京都では2018年1月20日から京都国立近代美術館で巡回展示される予定です。
1888年12月、南フランスのアルルで、画家のフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-90)はみずからの耳を切り落としました。ファン・ゴッホはなぜ、このような衝撃的な事件を引き起こしたのでしょうか。
耳を贈られた謎の女性「ラシェル」とは何者なのか? 精神科病院入院のいきさつは?……
イギリス生まれの作家で、南フランスに移住したバーナデット・マーフィーが、アルル時代のファン・ゴッホを徹底的に調べあげて執筆した、渾身のノンフィクション。新発見の資料を通して、ファン・ゴッホが生きた世界が見えてきます。
BBC RADIO 4で「BOOK OF THE WEEK」に選ばれ、2016年には本書に基づいてドキュメンタリー番組も制作されています。
ゴッホ展の前に、あるいはゴッホ展を見たあとに、ぜひ本書のページを繰ってみてください。
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