It’s a small world

多言語翻訳会社として、これまで15の言語の書籍を翻訳してきました。それだけ多くの言語の翻訳者さんが弊社に登録しているわけですが、2割ぐらいが海外在住者です。

大半は、その方の翻訳言語が公用語である国に住んでいらっしゃいますが、ニュージーランド在住のイタリア語翻訳者さん、スロヴェニアで暮らす英語・フランス語翻訳者さん、ミャンマーでお仕事されているフランス語翻訳者さんなど、そうでない方もいます。

海外在住の方は日本に一時帰国されると、よく弊社のオフィスに立ち寄ってくださいます。
おかげで、うちのスタッフはしょっちゅう海外のおいしいチョコレートや、めったにお目にかかれないお菓子を味わえるという恩恵に浴します。

myanmar

それだけでなく、私たちの役得(?)はなんといっても、いろいろな国の現状をリアルに聞けることでしょう。
気候、習慣、マインド……どんな国の話でも、長年住んでいらっしゃるからこそのエピソードは新鮮で、思わず仕事の手を休めて聞き入ってしまうものばかり。

そういえば3.11のあと、たくさんの海外在住翻訳者さんが大震災の影響を心配するメールをくださるとともに、その国では原発問題がどうとらえられているかについて忌憚のないところを伝えてくれましたっけ。
どれも、日本国内にいては知ることのできない貴重な情報でした。

またご存じのように、海外の書籍の舞台は実にさまざまです。フランス語本だからといってフランスが舞台とは限りません。一冊の本でも、いくつかの国について書かれていたり、いろいろな国籍の人が登場したりすることも珍しくありません。

そんなときにも海外在住翻訳者さんの存在は心強く、多言語の翻訳会社をやっていてよかったな~と思うのです。

(Y)