ウクライナ紹介本を翻訳しました

ロシアがウクライナへの侵攻を開始してから1年3カ月余りが経ちました。

先日、広島でG7が開かれた際にはウクライナのゼレンスキー大統領が電撃的に来日して話題になりましたが、この軍事侵攻がいつ終結するのか、まだまだ先行きは見えてきません。

弊社では、ウクライナ関連本を2冊翻訳いたしました。

1冊目は、『ウクライナの料理と歴史』(小学館刊、オレナ・ブライチェンコ/マリィナ・フルィミッチ/イホル・リリョ/ヴィタリー・レズニチェンコ著、田中裕子訳)。

ボルシチをはじめとするウクライナの伝統料理、スイーツ、保存食などが80のレシピとともに紹介されたウクライナ料理本。ウクライナの文化や歴史についての説明もあり、ウクライナの人々の暮らしを知ることができます。写真やレシピを見るだけでも、ウクライナの文化や食の「豊かさ」を実感します。

もともとはウクライナ語で書かれ、侵攻が始まる前の2021年に出版されました。その後、2022年にフランスの出版社からも出版され、日本語版はフランス語から訳しました。日本ウクライナ友好協会KRAIANYというNPOの方々がウクライナ語の監修に協力してくださいました。

2冊目は『美しきウクライナ 美しき人々・うるわしの文化・大いなる自然』(日経ナショナル ジオグラフィック刊、ウクライナー著、岡本朋子訳)。

美しきウクライナ「ウクライナー」は、ウクライナ人自身が自分たちの国を再発見するために2016年に発足した団体です。600名以上のボランティアが参加し、有名な観光地から無名の村までをくまなく巡ってウェブ上で発信しつづけています。その記録のなかから選りすぐりをまとめたのが、この本です。

生き生きとした写真を一枚一枚眺めると、「ほんとうのウクライナは、こんなにも幸せな場所でした」という帯の言葉に胸が締めつけられる思いがします。もともとはウクライナ語で書かれましたが(バーバラ・ルッシュが共同執筆)、日本語版はドイツ語から訳し、平野高志氏が監修をしてくださいました。

2冊とも売り上げの一部はウクライナ支援のために寄付されます。

ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。

(Y)

第76回日本推理作家協会賞受賞――『1794』『1795』

ヘレンハルメ美穂さん訳の小説『1794』『1795』(小学館文庫)が、2023年度 第76回「日本推理作家協会賞」の「翻訳小説部門」第1回受賞作に選ばれました。

〈翻訳小説部門試行第1回 受賞作〉

『1794』『1795』(小学館)
ニクラス・ナット・オ・ダーグ 著
ヘレンハルメ美穂 訳

『1793』『1794』『1795』の三部作からなる本作品は、混沌とした18世紀のストックホルムをスウェーデン最古の貴族の末裔が描く、北欧歴史ミステリーです。

邦訳版は、2019年にまず『1793』が小学館から単行本として刊行され、その後、2022年に『1793』『1794』『1795』の文庫版が相次いで刊行されました(小学館文庫)。

日本推理作家協会賞は、毎年、日本推理作家協会(代表理事 京極夏彦)が授与する文学賞で、創設から75年の歴史ある賞です。今年から翻訳小説部門が加わることになり、『1794』『1795』は記念すべき第1回受賞作となりました。

翻訳小説部門の選考委員は、阿津川辰海さん、斜線堂有紀さん、杉江松恋さん、三角和代さん、三橋曉さんの5人が務められました。

なお、今年度の翻訳小説部門以外の受賞作は、下記のとおりです。

第76回日本推理作家協会賞受賞作

〈長編および連作短編集部門〉
『夜の道標』(中央公論新社)芦沢央
『君のクイズ』(朝日新聞出版)小川哲
〈短編部門〉
『異分子の彼女』(Webジェイ・ノベル 2022/3/29配信)西澤保彦
〈評論・研究部門〉
『シャーロック・ホームズ・バイブル 永遠の名探偵をめぐる170年の物語』(早川書房)日暮雅通

翻訳小説にも名誉ある賞をいただけるようになったのは、翻訳者にとっても、また弊社のような書籍翻訳会社にとっても、とても嬉しいことです。

今後もすぐれた翻訳小説を読者のみなさんにお届けできるよう、弊社のスタッフ一同、研鑽に努めたいと思います。

(S)

 

『グランゼコールの教科書』刊行記念イベント

8月24日に『グランゼコールの教科書』(プレジデント社)刊行記念イベントが開催されます。

『グランゼコールの教科書』刊行記念イベント(外部サイト)
中島隆博×丸山俊一「世界哲学入門~人生を楽しむためのリベラルアーツ実践法」

2022年8月24日(水)19:00~21:00
オフライン(代官山 蔦屋書店内)とオンライン同時開催
主催 代官山 蔦屋書店
共催・協力 プレジデント社

新年のご挨拶

 

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みなさま、あけましておめでとうございます。

昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中で予期せぬ事態が起こりました。

弊社では「コロナ終息に向けて」と題し、26か国からのレポートをこのブログでお伝えしました。レポート第一弾は第一波が少し落ち着きはじめた5月、その後は「終息に向けた」レポートがお伝えできると思いきや、4カ月後の第二弾のころには各国で第二波に見舞われてしまい、大変な年となりました。

そんななか、ステイホームとともに「本の力」が少し見直された年でもあったのではないでしょうか。

弊社では、翻訳した作品の刊行時期が予定より遅くなるなどがあったものの、昨年も100点以上のさまざまな言語の書籍を翻訳することができました。

ほかにも月刊誌『WIRED』のWEB版の翻訳、内閣府発行の小冊子の英・仏・西訳、ノンフィクションや児童向けの和書の英訳といった、定期刊行物の翻訳や日本語から外国語の仕事も多く手がけました。

お世話になったみなさまに、心からお礼を申し上げます。

2021年の幕開け、各国で感染者がさらに増え、東京をはじめ日本でもまた外出もままならい状況になっています。コロナ禍の終息時に予定しております「各国レポート第三弾」をお伝えできる日が一日も早く来ることを願ってやみません。

スタッフ・翻訳者一同、健康に留意し、いっそう精進してまいります。
みなさまもどうぞお体に気をつけてお過ごしください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2021年1月
株式会社リベル

フランス絵本展

都立中央図書館でフランス絵本展「フランス絵本の世界にようこそ!」が開かれています。7月8日(日)まで。

フランス絵本展2018

7月14日から、アンスティチュ・フランセ関西でも巡回開催されるそうです。

(M)

BOOKMARK

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BOOKMARK(2018年夏号)が届きました。
弊社が翻訳を担当した、ジョルダーノ『兵士たちの肉体』(飯田亮介訳、早川書房)も紹介されています。

(M)

スロベニアからの到来物

Slovenia 昨年にひきつづき、スロベニアからのお客さまが岩塩とチョコレートをもってきてくださいました。

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​おいしい昨年のお塩がちょうど切れたところでした。昨年と同じメーカーですが、容器がかわいいボトルで、塩自体もちょっと感じが違います。さっそく、重宝しそうです。​

​素敵​なパッケージのチョコレートもいただきました。オーストリアのモーツァルトチョコに似ているなと思っていたら、こちらはスロベニアの有名な詩人“プレシェーレン”のチョコなのだそうです。なかにヌガークリームが入っていて、ヨーロッパっぽい伝統的な味。

ごちそうさまでした​!

(T)