翻訳者としてのトレーニング(第7回セミナー)

11月最後の日曜日となる11月29日の「リベル書籍翻訳セミナー ノンフィクション編」第7回では、いよいよ翻訳家の井口耕二(いのくち・こうじ)さんにご登壇いただきます。

いまでは『スティーブ・ジョブズ』(講談社)や『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』(日経BP社)といったベストセラー本の翻訳者として知られる井口さんですが、実は出版翻訳家として有名になる前から、翻訳業界参入ノウハウ解説書『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書、2001年)の著者として、あるいはインターネット上の翻訳者コミュニティ「翻訳フォーラム」の共同主宰者として、翻訳業界では名だたる存在でした。

現在は日本翻訳連盟の理事も務められるなど、まさに翻訳業界の重鎮として多方面で活躍されています。

そんな井口さんですが、東京大学在学中はアイスダンスの全日本選手権で入賞されたこともあるそうです。そしていまは自転車(ロードバイク)にはまっていらっしゃるとか。

井口さんについては、以下のウェブサイトに詳しい情報があります。
それだけでなく、サイト内のリンクをたどってみると、翻訳者にとって役立つ情報が満載なのがわかります。

井口耕二さんのウェブサイト
Buckeye the Translator
井口耕二さんの詳しいプロフィール(上記ウェブサイト内)
Buckeye’s profile

今回のセミナーのための打ち合わせでは、
井口さんが「我々は職人だから」とおっしゃっていたのが印象に残りました。
日曜日のセミナーでは、翻訳者としてのトレーニングの重要性などについてお話をしてくださるそうです。
ご期待ください!

(S)

ベストセラーの舞台裏(第6回セミナー)

2015年も残すところあとわずか。
忘年会の予定が入ったり、年賀状が売り出されたり……。
メディアでもこの季節、さまざまな分野でこの1年を振り返り、話題を総括しはじめています。

そして、明日の「リベル書籍翻訳セミナー ノンフィクション編」第6回では、「話題のヒットメーカー編集者が語るベストセラーの舞台裏」と題して、今年、日本の出版業界で話題沸騰の二つの出版社の編集部部長さんにお話を伺います。

お一人は、サンマーク出版翻訳書編集部部長武田伊智朗さんです。
サンマーク出版といえば、日本でもミリオンセラーとなった『人生がときめく片づけの魔法』が今年は世界に進出。
アメリカでは150万部売れ、著者の近藤麻理恵さんがアメリカのTIME誌で「世界で最も影響力をもっている100人」に選ばれたことも話題になりました。
サンマークさんは、和書を輸出するだけでなく、海外の話題作でも毎年大きなヒットを出しています。
弊社も、『心を透視する方法』(ドイツ語)、『サムスン式仕事の流儀』(韓国語)をはじめ、さまざまな言語の書籍翻訳をたくさん依頼していただいています。

そんな翻訳書編集部のまとめ役をなさりながら、版権担当としても
世界じゅうのブックフェアを回られている武田さん。

サンマークの本はなぜあんなに売れるのか?
その秘密をいろいろな角度から質問させていただきたいと思っています。

もうお一人は、大和書房編集部部長長谷川恵子さん
大和書房は、これまた今年、60万部以上を売り上げ、翻訳本でもっとも注目を集めた『フランス人は10着しか服を持たない』の版元さん。
翻訳本に力を入れたのはここ数年とのことですが、ほかにも『スタンフォードの自分を変える教室』といった話題の翻訳本を生み出しています。
弊社では、昨年来、フランス語や英語の翻訳本でお世話になっています。

長谷川さんご自身は、あの『体脂肪計タニタの社員食堂』の仕掛け人編集者さんでもあります。なんと、タニタ本はシリーズ累計で500万部以上売れたそうです。
いったい、どうやって500万部も売れる本の企画を考えられたのでしょう?
そんな長谷川さんが今後注目している翻訳本は……?
お聞きしたいことはたくさんあります。

数日前にお二人と打ち合わせをさせていただきました。
武田さんも長谷川さんも、自然体で気さくでお酒好き。
以前のお仕事がちょっとユニーク、そして大学時代は体育会の剣道部にいらした……という意外な共通点があることもわかり、ワイン片手の語らいは、時間の経つのが速かったこと速かったこと。

明日のセミナーでもきっと和やかな雰囲気のなか、書籍翻訳をめざす方々の希望となるようなお話をしていただけると期待しています!

(Y)