染田屋茂の書籍翻訳ワークショップ

染田屋茂の書籍翻訳ワークショップの申込受付を開始しました。

翻訳本の編集者として、そして翻訳家としても長年の経験をもつ染田屋氏とともに、書籍翻訳の全プロセス(リーディング、翻訳、推敲、校正など)を実践的に学べるワークショップを開催いたします。詳しくは弊社HPをご覧ください。

講師からのメッセージ
翻訳は孤独な作業です。ですが、本を1冊作る過程には多くの人が関わっています。海の向こうにいる著者にはじまり、エージェント、出版社、編集者、校正者、ブックデザイナー、印刷所、取次、書店、そして最終的には訳書を読んでくれる読者に至るまで、本に対する見識を持つさまざまな人が介在します。

この講座では、そうした翻訳出版のダイナミズムに実際にぜひ触れていただきたいと思っています。出版社はどんな企画を探しているのか、編集者は訳文のどこを見ているのか、校正者がチェックするのはどんな箇所か、読者は何を求めているのか。そういった疑問にできるだけ丁寧にお答えしていきます。

40年以上、出版翻訳に携わってきて、確信したことが2つあります。1つは、適性のある人であれば、研鑽を積めば必ず翻訳の技量を上げられること。もう1つは、その研鑽は実際の仕事を通じて行なうのがベストなこと。

今回、リベルさんの全面的なご協力を得て、これまでになかった形の講座を開催することになりました。翻訳学校の授業になんとなく疑問を感じている方、実際に翻訳の仕事をしながらも、どこまで原文から離れていいのか、どういう訳語を選べばいいのかなどを迷われている方、下訳の作業に飽き足りない方、ふるってご参加ください。

ただし、この講座はいうなれば「実戦型ワークショップ」という性格ですので、予習・復習をして授業を聞いていればすむものではありません。大いに働いていただきますので、どうぞご覚悟を。

染田屋 茂