コロナ終息に向けて:各国レポート「最終回」(第五弾)を始めます

この各国レポートを始めたのはちょうど3年前の2020年5月でした。その後、同年8月から10月にかけて第二弾、2021年5月から6月に第三弾、さらに、2022年3月から5月に第四弾をお届けしました。

第四弾のおわりに「この企画はここでいったん幕を閉じます」と書いたのですが、2023年5月5日、世界保健機関(WHO)は、新型コロナの緊急事態宣言の終了を発表しました。

それと同時に、日本では新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられ、ようやく「コロナに苦しめられない日常」が戻ってきたといえるのではないでしょうか。そして、いまようやく、コロナの数年間を振り返り、コロナ前とコロナ後の社会の変化を客観的にみられるのではないでしょうか。

そこで、今回こそを「最終回」として、もう一度、各国からの現状を伝えてもらうことにいたしました。

今回も第四弾まで執筆していただいた方々にレポートをお願いしました。

1)現在、コロナ関連の規制や義務・習慣などはどうなっているか?

2)社会全体、あるいは日常生活のなかでコロナ前とコロナ後で大きく変わったことは何か? それは今後も続きそうか?

この2点を中心に自由に書いていただくつもりです(あくまで執筆者の個人的なレポートです。執筆していただいた日とブログへのアップ日には何日間かのタイムラグがありますので、その間に状況が変わっていることがある点もご承知おきください)。

それでは、「コロナ終息に向けて」各国レポートの最終回を順次アップしていきます。

ひとりでも多くの方にお読みいただけることを願っております。

株式会社リベル

ウクライナ紹介本を翻訳しました

ロシアがウクライナへの侵攻を開始してから1年3カ月余りが経ちました。

先日、広島でG7が開かれた際にはウクライナのゼレンスキー大統領が電撃的に来日して話題になりましたが、この軍事侵攻がいつ終結するのか、まだまだ先行きは見えてきません。

弊社では、ウクライナ関連本を2冊翻訳いたしました。

1冊目は、『ウクライナの料理と歴史』(小学館刊、オレナ・ブライチェンコ/マリィナ・フルィミッチ/イホル・リリョ/ヴィタリー・レズニチェンコ著、田中裕子訳)。

ボルシチをはじめとするウクライナの伝統料理、スイーツ、保存食などが80のレシピとともに紹介されたウクライナ料理本。ウクライナの文化や歴史についての説明もあり、ウクライナの人々の暮らしを知ることができます。写真やレシピを見るだけでも、ウクライナの文化や食の「豊かさ」を実感します。

もともとはウクライナ語で書かれ、侵攻が始まる前の2021年に出版されました。その後、2022年にフランスの出版社からも出版され、日本語版はフランス語から訳しました。日本ウクライナ友好協会KRAIANYというNPOの方々がウクライナ語の監修に協力してくださいました。

2冊目は『美しきウクライナ 美しき人々・うるわしの文化・大いなる自然』(日経ナショナル ジオグラフィック刊、ウクライナー著、岡本朋子訳)。

美しきウクライナ「ウクライナー」は、ウクライナ人自身が自分たちの国を再発見するために2016年に発足した団体です。600名以上のボランティアが参加し、有名な観光地から無名の村までをくまなく巡ってウェブ上で発信しつづけています。その記録のなかから選りすぐりをまとめたのが、この本です。

生き生きとした写真を一枚一枚眺めると、「ほんとうのウクライナは、こんなにも幸せな場所でした」という帯の言葉に胸が締めつけられる思いがします。もともとはウクライナ語で書かれましたが(バーバラ・ルッシュが共同執筆)、日本語版はドイツ語から訳し、平野高志氏が監修をしてくださいました。

2冊とも売り上げの一部はウクライナ支援のために寄付されます。

ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。

(Y)

第76回日本推理作家協会賞受賞――『1794』『1795』

ヘレンハルメ美穂さん訳の小説『1794』『1795』(小学館文庫)が、2023年度 第76回「日本推理作家協会賞」の「翻訳小説部門」第1回受賞作に選ばれました。

〈翻訳小説部門試行第1回 受賞作〉

『1794』『1795』(小学館)
ニクラス・ナット・オ・ダーグ 著
ヘレンハルメ美穂 訳

『1793』『1794』『1795』の三部作からなる本作品は、混沌とした18世紀のストックホルムをスウェーデン最古の貴族の末裔が描く、北欧歴史ミステリーです。

邦訳版は、2019年にまず『1793』が小学館から単行本として刊行され、その後、2022年に『1793』『1794』『1795』の文庫版が相次いで刊行されました(小学館文庫)。

日本推理作家協会賞は、毎年、日本推理作家協会(代表理事 京極夏彦)が授与する文学賞で、創設から75年の歴史ある賞です。今年から翻訳小説部門が加わることになり、『1794』『1795』は記念すべき第1回受賞作となりました。

翻訳小説部門の選考委員は、阿津川辰海さん、斜線堂有紀さん、杉江松恋さん、三角和代さん、三橋曉さんの5人が務められました。

なお、今年度の翻訳小説部門以外の受賞作は、下記のとおりです。

第76回日本推理作家協会賞受賞作

〈長編および連作短編集部門〉
『夜の道標』(中央公論新社)芦沢央
『君のクイズ』(朝日新聞出版)小川哲
〈短編部門〉
『異分子の彼女』(Webジェイ・ノベル 2022/3/29配信)西澤保彦
〈評論・研究部門〉
『シャーロック・ホームズ・バイブル 永遠の名探偵をめぐる170年の物語』(早川書房)日暮雅通

翻訳小説にも名誉ある賞をいただけるようになったのは、翻訳者にとっても、また弊社のような書籍翻訳会社にとっても、とても嬉しいことです。

今後もすぐれた翻訳小説を読者のみなさんにお届けできるよう、弊社のスタッフ一同、研鑽に努めたいと思います。

(S)