2017年、26年ぶりに新シーズンが公開されて大きな話題になったドラマ『ツイン・ピークス』。今シーズンも衝撃の展開で、世界じゅうのファンの心が揺さぶられました。
本作『ファイナル・ドキュメント』は、7月に発売された『ツイン・ピークス シークレット・ヒストリー』の続編。「タマラ・プレストン捜査官が記録、収集した“事件”にまつわるドキュメント」をすべてまとめた完全版です。
謎に満ちたドラマを補足し、ツイン・ピークスの世界をさらに広げてくれるファン必携の一冊です!
(N)
新しいことにチャレンジしようとしているとき、本当にやりたいことをしようとしているとき、頭のなかにこんな声が聞こえてくることはありませんか?
「そんなの、できっこないよ」「やめておいたほうがいい」「
物事が思いどおりに進みそうなときでさえ、こんな声が聞こえてくることも。
「喜ぶのはまだ早い。わたしなんかにうまくできるわけがない」「
本当にやりたいことをしたり、
これを著者は「マインドファック」と呼びます。
マインドファックから逃れることができれば、
ドイツのコーチングの第一人者、ペトラ・ポック博士が、マインドファックの生まれる原因を突き止め、
今年こそ、自分の心の声を味方につけて、
(N)
著者は、22歳で史上最年少のチェス・チャンピオンになってから15年間タイトルを保持しつづけた、チェス界の伝説、ガルリ・カスパロフ。
カスパロフ氏は、1996年と1997年、2度にわたってIBM製のスーパー・コンピューター《ディープ・ブルー》との6ゲームマッチを行ない、1度目は勝利を収めたものの、2度目は敗北を喫しています。
チェスの世界チャンピオンがトーナメント形式の戦いでコンピューターに破れたのは、このときが初めて。
人工知能(AI)時代の幕開けを告げる出来事として、世界に衝撃を与えました。
そんなカスパロフ氏が、ディープ・ブルー戦について初めて詳細に語り、人類とAIの共生について考察します。
AIの未来の話となると危険性ばかりが取りざたされがちですが、カスパロフ氏が思い描くのは、人類とAIが「協働」する明るい未来です。
2017年、日本の将棋界では14歳の藤井聡太四段が29連勝を果たしたことが話題になりましたが、藤井四段の強さの理由のひとつは、AIを用いた将棋ソフトを練習に活用してきたことにあるともいわれています。
チェス・チャンピオンの知性に満ちたことばから、AIとのつきあい方が見えてくるかもしれません。
解説は、日本屈指のチェス・プレイヤーで、2014年にはカスパロフ氏とチェスの対戦を果たした羽生善治さんです。
(N)
フランス生まれのファンタジーシリーズ「タラ・ダンカン」。
日本では2004年から毎年1巻ずつ刊行され、12年かかって完結しました。
その表紙のイラストを集めたアートアルバムです。
本場フランスのタラ・ダンカン・ファンをも魅了した日本語版の表紙を手がけたのは、LAST EXILEのイラストレーターとして世界的に有名な村田蓮爾。
こんなエピソードがあります。
パリに住むタラ・ダンカンの著者がテレビ取材を受けたときのこと。
彼女の自宅の壁には日本版の表紙が貼ってありました。
それを観た読者から「貼られていた表紙は、もしかして“あの”レンジ・ムラタが描いたのではないか」と著者に問い合わせがきたそうです。
著者は、日本版の表紙をそんな有名な人が描いていると知りびっくりしたとか。
各上下巻の表紙、計24点のイラストの加え、このアルバムのために描き下ろした「タラとカルの結婚式」のイラストなど、タラファンにも蓮爾ファンにも大満足してもらえる一冊です。
(Y)
全世界で9000万部突破。
今世紀最高のミステリシリーズと言われるスウェーデン・ミステリ「ミレニアム」。待望の第5弾です。
第4巻では、なかなかその姿を見せなかった主人公リスベットですが、この巻では初っ端から登場します。
しかも、刑務所に収監されているのです。
そこではベニートという囚人が看守までをも支配し、バングラデシュ出身の若くて美しい女囚に毎日のように暴行を加えている……
ストーリーのそんな冒頭を聞いただけで、ミレニアムファンは先が読みたくてたまらなくなるはず。
そして、ついにドラゴン・タトゥーの秘密をはじめ、リスベットの過去のいくつかの謎も明らかになります。
第4巻からスティーグ・ラーソンのあとを受け継いだラーゲル・クランツ。
クランツのミステリ作家としての力量がほんものであったことが見事に証明されているといえるでしょう。
(Y)
『トランジション マネジメント――組織の転機を活かすために』
組織は絶えず変化の波にさらされています。その波のなかで組織をどのように運営すればいいのか。ウィリアム・ブリッジズの「トランジション理論」と、それに基づく戦略で問題解決の道筋を示すのが本書です。
トランジション(転機)は3段階で成り立っている、と著者は言います。
「終わり → ニュートラルゾーン → 新たな始まり」です。
この変化の過程で、いかに従業員のやる気を維持し、古いやり方を手放すよう促し、新しい環境を受け入れられるように後押しすべきなのか。
本書には、その答えが段階的かつ実践的に示されています。
本書が伝えるトランジションマネジメントのスキルを磨けば、自信を持って行動し、明瞭に意思を伝え、この人になら安心してついていけると思わせるリーダーシップを発揮できるようになるはずです!
(P)
けずってスクラッチアート『ひみつの森でかくれんぼ』『ゆらゆら海でかくれんぼ』
「大人の塗り絵」に続いてブームになるのではと最近注目を集めている「スクラッチアート」をご存知でしょうか。
スクラッチアートとは、「塗る」のではなく「削る」と絵があらわれてくる、新感覚の「お絵かき」です。本に付属のペンで黒いスクラッチ面を削るだけで美しい絵があらわれます。
『ひみつの森でかくれんぼ』には鳥やきつね、カエルなどの動物が、『ゆらゆら海でかくれんぼ』には魚や珊瑚礁が隠れていて、削ると色鮮やかに浮かび上がってきます。
輪郭線に沿って削るだけですてきな絵ができあがるので、大人はもちろん、小さな子どもでも楽しめます。
年末年始にお子さまと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
(I)
〈ローダンNEO〉シリーズの第6巻が刊行されました。
ホーマー・G・アダムスに集められたミュータントたちは、ゴビ砂漠のペリー・ローダンの元に向かう計画を進めます。
しかし、ローダンのいるエネルギーシールドは中国軍に包囲されていて、入ることはもちろん近づくこともできません。さらに、中国軍はただでさえ苦しい状況にあるローダン陣営に対して、追い打ちをかけるような行動に……
はたしてミュータントたちはローダンを助けることができるのか……
シーズン1も終盤に近づき、これまで謎に包まれていたさまざまなことが徐々に明らかになっていきます。緻密に作られた壮大な物語の全貌が見えてくるのが今から楽しみです!
(I)
ルースルンドとヘルンストレムの「グレーンス警部」
冷夏のストックホルム、アパートの一室で意識不明の売春婦が発見される。
同日、ヘロイン依存症の男が覚醒剤に洗剤を混ぜて売り、マフィアの怒りを買う。
翌日、ふたりの軌跡がストックホルム南病院で交わる……。
〈ラゴム〉や〈ヒュッゲ〉で、世界一幸せな生活を送っていると思われている北欧の人々。
それが北欧の表の顔なら、裏には北欧ならではの深刻な社会問題が……。
ストーリーを楽しみながら、重苦しい北欧社会の実態がこれでもかこれでもかと迫ってきます。
ジャーナリストと元服役囚という組み合わせだからこそ、ここまで描けるのかもしれません。
(Y)