真夜中食堂 第二夜

 第二夜 レバノン――Tabbouleh

大束で買ったパセリが大量にあまっていたので、地中海東岸のレバノンあたりで食べられているというタブーレをつくってみました。パセリが主役のサラダです。

タブーレ

あまりのおいしさに、山ほどあったパセリがあっという間におなかの中へ……。

ところが、食べている途中でクスクスを入れ忘れたことに気づきました。
クスクスを熱湯で戻し、ビール片手にクスクスを気長に冷ましてから混ぜ合わると、また違った味わいに。

途中でクスクスを混ぜてみました。

本来はクスクスではなくブルゴル(挽き割り小麦)を使うそうですが、クスクスを入れたバージョンも、それはそれでおいしくいただけます。

レバノンの首都ベイルートの夜や、田舎の村の夜はどんな感じなのだろうか思いをはせながら、パセリをむしゃむしゃとほおばるのもいいものです。もちろん、ビールがあれば言うことなしです。

タブーレ(パセリのサラダ)(2~3人前)

【材料】
パセリ 3~5束(あるいは好きなだけ。粗めにきざむ)
トマト 1~2個(1cmぐらいのさいの目にきざむ)
タマネギ 小1/4個程度(粗みじん切り)
クスクス 1/4カップ~1/2カップ

ドレッシングの材料(分量は適宜調整する)
オリーブオイル 大さじ2
レモン汁 大さじ1
ニンニク 少々(すり下ろす)
塩 少々
コショウ 少々

【つくりかた】
1.パセリ、トマト、タマネギを大きめのボールで軽く混ぜる。
(タマネギの辛みが苦手な場合は、あらかじめ軽く水にさらしておく)
2.ドレッシングの材料をよく混ぜ、食べる直前に1とあえる。
(ドレッシングの分量は好みに応じて加減する)
3.【クスクスを加える場合】クスクスをカップに入れて塩少量を混ぜ、熱湯を注ぐ(クスクスと熱湯の割合はクスクスのパッケージの指示にしたがう)。オリーブオイル小さじ1程度(分量外)を加えて混ぜ、ふたをして5分ほど蒸らす。スプーンでほぐし、よく冷ましてから2に加えて軽く混ぜ合わせる。

* 一枚めの写真では、器のまわりに紀ノ国屋のチーズ・クルミ・プチパンを並べてみましたが、これはタブーレの一部ではありません。どちらかというと、タブーレにはバゲットのほうが合いそうです。

【シェフから】
あくまでもパセリが主役のサラダで、声を大にしておすすめしたい一皿です。一枚めの写真のようにクスクス(またはブルゴル)を入れないバージョンも、二枚めの写真のようにクスクスを入れるバージョンも、どちらもおすすめです。ミントを刻んで入れるのが本場流のようです。

(シェフP、ときどき翻訳家)