世界累計200万部、日本で14万部超を売り上げた『21世紀の資本』。
辞書のように分厚く、内容も硬い経済書がそんなに売れるとは……と話題沸騰し、著者のトマ・ピケティの名は、日本でも一躍有名になりました。
その『21世紀の資本』のネタ本ともいえるのが本書です。
格差の構造をあぶりだすために、フランスの20世紀の100年間にわたる税務データを分析。
その徹底ぶりと細かさは、学者とはこんなにも地道な調査をコツコツとつみあげるものなのか……と実感させてくれます。
用語チェックなどをお願いした経済学の先生が原書をごらんになって、「こ、これ、ホントにフランス語から全部訳すんですか!」とおっしゃっただけあって、ボリュームは『21世紀~』よりさらに多く、なんと日本語版で1100ページ超!
ゲラだけでこの量になりました……。
そして、フランス語の翻訳者8人、経済学の先生お2人、編集者さん、校正者さん……と、じつにたくさんの方のチームワークで、ついにできあがりました!
書店、図書館などで見かけたら、この中身がぎゅっと詰まった本をぜひ手に取ってみてください。
(Y)