手がつけられない悪ガキで、「マレルバ(雑草)」と呼ばれていた少年アントニオ(著者グラッソネッリの仮の名)。
長じて二枚目のギャンブラーとなり、放蕩生活を送っていたある日、アントニオとその家族が巨大マフィアに襲われた。
復讐者と化したアントニオは、賭博で稼いだ金で銃を手に入れ、仇敵を追い詰める……。
マフィアの殺し屋が自らの半生と犯罪を赤裸々に告白する、衝撃の回想録です。
著者のひとり、ジュセッペ・グラッソネッリは、1980年代から1990年代にかけてシリチア・マフィア「コーザ・ノストラ」と熾烈な抗争を繰り広げた新興マフィアの中心人物。1992年に逮捕され、現在も服役しています。
レオナルド・シャーシャ文学賞受賞作。
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