コロナ終息に向けて:各国レポート第二弾(27)ルワンダ

rwanda

ルワンダ(人口約1,230万人)

吉田香奈子

①新型コロナウイルス感染状況について、いまはどうなっていますか?

9月27日現在、累計感染者数4,820人、累計死者29人です。回復済みの患者数を差し引いた現時点の感染者数は1,721人です。人口が1,200万人ですので、先進国と比べたら死者数はかなり少ないです。感染者数が多い理由は、1日当たりの検査数が2,000〜3,000件とかなり多いことが影響していると思います。

第2波が来たというよりは、第1波がまだ終わっていない、という印象です。じわじわと国全体に感染者が広がっていますが、医療現場ではICU病床が増やされ、平静が保たれています。

②国や自治体からの規制や制限はありますか?

8月、首都キガリで急激に感染者数が増加してからは、首都への往来を禁止されていましたが、9月25日以降、往来が再開されました。国際便も再開しています。3月から閉鎖されていた学校もようやく再開する見込みが立ちました。外出時のマスクの着用は義務化されています。

③国や自治体からどんな援助がありましたか? あるいはありますか?

貧困層への食糧の配布がありました。

④日常生活や街の様子など、とくに前回のレポート時から変わったことがあれば教えてください。

夜間を除き、外出自由ですので、特に不便を感じることはないようです。

⑤近況について、ご自由にお書きください。

ようやく新規感染者数の増加が落ち着いてきたようです。この傾向が長く続けば良いのですが、6月に移動規制を緩和した途端にクラスター感染が発生した経緯がありますので、油断はできません。


吉田香奈子(よしだ・かなこ):ルワンダ・キガリ在住の主婦。夫は国際NPOに勤務している。