3月に開講した通信講座「仕事につながるリーディング」。
おかげさまで第2期開講の問い合わせがとても多く、現在、第2期の募集中です。
この講座では、テキストと課題原書をお送りし、2冊分のリーディングをしていだだき、送られてきたシノプシスを随時添削して戻しています。
シノプシスは、長いより短くまとめるほうがずっと難しい。
ですがみなさん、かなりボリュームのある課題作品もなんとか10枚以内にまとめています。
著者プロフィールを調べ、読後感で類書のことに触れ……。
ふむふむ、テキストをきちんと読んでくださっているなんだなあ、とよくわかります。
それでも細かく見ていくと、気になるところがどんどん出てきます。
著者についての大事な情報が入っていなかったり、あらすじに些末なことが多く全体の流れがわからなくなっていたり、硬すぎる表現や一般書ではあまり使われない漢字が使われていたり……問題点も人それぞれです。
日本語で不自然なところは変更履歴付きで赤字を入れ(あくまで参考です)、注意してほしいところにはコメントを付けているのですが、どのシノプシスにも少なくとも40~50ぐらいのコメントが付きます。
(ただし、まとめ方がうまいところにもコメントを入れているので、必ずしもコメントの数が少ないほうがいいというものでもありません)
そして、最後にそれぞれの注意点やアドバイスを講評としてまとめています。
1冊目は共通課題。
何人もが同じ作品をリーディングしているので、それぞれのシノプシスの長所も欠点も、その翻訳者さんの個性もよくわかります。
2冊目は自由課題。
みなさん、自分が好きな作品、これこそ日本で翻訳出版してほしいという作品を選ばれることが多いので、あらすじにも読後感にも1冊目とは違う「熱気」が感じられます。
それだけに読み応えはあるのですが、反面、あらすじがひとりよがりになり、読後感が偏りすぎているという印象を与えてしまう場合も……。
主観と客観のバランス、これまたリーディングの難しいところです。
かくして、1つのシノプシスの添削を始めるとあっという間に3~4時間、いやそれ以上の時間が経つことも……。
でも、おかげさまで第2期の申し込みでは、「第1期を受けている知人に勧められた」と書いてくださる方が何人もいらっしゃいました。ありがとうございます!
シノプシスが集中して送られてくる時期は添削の戻しを少しだけ待っていただくことになるかもしれませんが(すでにお待ちいただいている方、すみません!)、一つ一つ丁寧に添削するつもりですので、受講者のみなさま、その際はご容赦いただければうれしいです!
「仕事につながる……」という講座名どおり、実際にリーディング講座第1期のシノプシスを見て、すでに「仕事として」リーディングをお願いした方もいらっしゃいます。
現在リーディング真っ最中の第1期の方も、来月からリーディングを開始する第2期の方も、どうぞ頑張ってください。
第2期のお申し込み期間は6月末までです!
(Y)