多言語翻訳 株式会社リベル
株式会社リベルは東京都渋谷区神宮前にある翻訳会社です。
書籍翻訳を中心に多言語の翻訳を手がけ、翻訳講座(通信・通学)も運営しています。
詳しくは弊社ウェブサイトをご覧ください http://liber-ltd.com
弊社が翻訳を手がけた書籍一覧 http://liber-ltd.com/publishing
お問い合わせ http://liber-ltd.com/contact
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「ポーランド」からのレポートをもちまして、この各国レポート最終回を終わらせていただきます。
2020年1月30日、新型コロナウイルス感染症について、世界保健機関(WHO)は、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。さらに世界的な感染拡大を受けて、3月11日には新型コロナウイルス感染症をパンデミック(世界的な大流行)とみなすと発表しました。
日本も例外ではなく、同年4月には全都道府県を対象に緊急事態宣言が出され、外出自粛を余儀なくされました。
この「各国レポート」の第一弾が始まったのは、その翌月の2020年5月のことです。
日本が第二波に見舞われていた2020年8月から10月に第二弾を、変異株が広がりを見せ、ワクチン接種が進められた2021年5月から6月には第三弾をお届けしました。
その後、日本では東京オリンピックが無観客で開催され、世界中でまた新たな変異株が猛威をふるい、コロナが終息したとはいえない状況が続き、2022年4月の第四弾へと続きます。
そして2023年5月5日、WHOはようやく、新型コロナの緊急事態宣言の終了を発表しました。もちろん、新型コロナウイルスそのものが消えたわけではなく、現在も感染者数はかなり多く、重症化される方もいらっしゃいます。いまもなお後遺症に苦しんでいる方も多くおられます。
それでも、社会全体を見ると、日本では、旅行や行楽地に出かける人がコロナ前とほぼ同じ数に戻りつつあり、この夏は、各地でさまざまなお祭りが4年ぶりに通常開催されるというニュースをよく耳にするようになりました。
一方で、ようやくコロナ前の生活に戻ったとはいえ、コロナ前と後では、暮らし方や働き方に明らかな変化が起きています。誰にとってもここ数年のコロナによる影響はけっして小さいものではありませんでした。
そこで、今回も前回までの執筆者さんに、各国の現在の様子、そして、コロナ前といまとでは何が変わったかについて、「最終レポート」として書いていただきました。
最終回もたくさんの方のご協力のもとに、24か国から24本のレポートが届きました。
今回のレポートを読んでみると、現在、どこの国でも規制はほぼ全面的になくなり、旅行や外食やショッピングをようやく以前のように楽しめるようになったという人々の解放感と前向きな様子が伝わってきます。
同時に、リモートワークやデリバリーフードの普及といったコロナ以前には見られなかった働き方や食習慣が定着したことや、他者とのかかわり方や距離感の変化について書いているレポートも多くありました。国によっては教育の遅れ、デジタル依存、教育格差、シニアの施設の問題など、コロナ禍がとりわけ社会の弱い人たちに与えた影響が今後の課題としてとりあげられていました。
ここ数年間、日本ではコロナに関する海外の映像をニュースで見ることはありましたが、このように同じ国から定期的に、さらに一市民の立場から人々の様子を伝えるというレポートは、とても貴重なものだったのではないかと思います。
第一弾から最終回まで、執筆をお引き受けいただいたすべての方に心から感謝いたします。
またこのブログを読んでくださった方々、ありがとうございました。
ときに寄せられる皆さまの感想に励まされ、第五弾まで続けることができました。
「この数年で、コロナにかかわらず、人類を危機にさらす想定外の出来事がこれから先も発生する可能性があること、またその危機は予告なしにいつでも誰にでもやってくることを実感しました」。これは、今回のモザンビークからのレポートに書かれていた一文です。
まさに、そのとおりだと思います。
コロナだけではありません。
21世紀を生きる私たちの前には、地球温暖化をはじめ、地球規模で考え、人類全体で解決していかなければいけない問題が立ちはだかっています。
いつかまたそういった問題について、各国からの貴重なレポートをお届けできればと考えています。
2023年8月 猛暑の続く東京にて
株式会社リベル