1月に始まった「リベル書籍翻訳セミナー2015 フィクション編」も残すところあと1回。
前回は、イタリア語翻訳家の関口栄子さん、スペイン語・英語翻訳家の宮崎真紀さんにご登壇いただき、デビューのきっかけ、子育て中の苦労話、書籍翻訳という仕事の魅力、多言語翻訳の特徴などについて、本音で語っていただきました。
多言語の方はもとより、英語の翻訳家をめざしている受講者の方々からも「勇気づけられました」「共感しました」という声がたくさん集まりました。
さて最終回は、リベルスタッフが講師を務め、翻訳・トライアル・リーディングの実践的なアドバイスをいたします。
まずは、リーディングについての続編です。
そのあとは「原稿作成のコツ」
送られてきた原書には書き込みをしていい?
原稿は横書き? 縦書き?
数字は漢数字? 算用数字?
訳注はどこに入れたらいい?
などなど……
原稿作成時の具体的な注意事項をまとめてお話しします。
こういうふうにしてくれると出版社や翻訳会社は助かる、
こんなふうだと嫌がられる、
といった具体的なポイントもお知らせしましょう。
続いては「書籍翻訳者の資質」
毎日たくさんの原稿を見ていると、
書籍翻訳に必要不可欠な要素は何かを痛感し、
翻訳者にはいくつかのタイプがあることがわかります。
自分に欠けているのはどの要素?
自分はどのタイプの翻訳者?
それを自覚するだけでも、訳文を客観的に見られるようになり、
翻訳のクオリティが高まります。
そして「トライアルで選ばれるための決め手」
どういう訳文は落とされる?
最後のひとりになる決め手は何?
選ぶ側はどこを見ているのかを説明し、
さらに、以前このブログでも紹介した「不要な言葉」など、
翻訳者が使いたがるNG表現を挙げてみます。
リベル総力を挙げての実践的アドバイス。
次に翻訳やトライアルの機会があったとき、きっとお役に立つと思います!
(Y)