今月の新刊6冊目(2017年2月)

united states of america 『マリー・アントワネットの髪結い――素顔の王妃を見た男』

森アーツセンターギャラリーで開催中の「マリー・アントワネット展」も大盛況のようですが、そんななか刊行されたのが、こちら!

原書房刊

原書房刊

マリー・アントワネットの髪結い、レオナール・オーティエの生涯にスポットを当てた『マリー・アントワネットの髪結い――素顔の王妃を見た男』です。

髪を塔のように高く結い上げたり、頭のてっぺんに軍艦の模型をのせてみたり……奇抜なスタイルを次々に考案して、当時のモードをつくりだしたレオナール。

髪結いというのは、王侯貴族のプライベートをかいまみることのできる特別な職業でもありました。王妃マリー・アントワネットも、レオナールには心を許していたといいます。

そんなレオナール・オーティエの回想録をもとに描かれたのが、本書です。激動の時代をほかにはない視点から描き出す力作。歴史ノンフィクションというジャンルではありますが、物語として非常にドラマチックで、映画のように映像が思い浮かびます。

(N)

今月の新刊5冊目(2017年2月)

germany 『マヌエル・ノイアー伝記』

サッカー・ドイツ代表の正GK(ゴールキーパー)であり、世界最高のGKと評されるマヌエル・ノイアー。

ノイアーはゴールを守るだけでなく、攻撃の組み立てにも加わります。
足元の技術の高さ、リベロのようなプレースタイル…現代サッカーが求めるGK像を体現するそのプレースタイルは、いったいどのように生まれたのでしょうか。

その秘密が本書で明かされています。

実業之日本社刊

実業之日本社刊

ノイアーといえば、ブンデスリーガ・シャルケ04で活躍する内田篤人選手のかつてのチームメートでもありました。現在、ノイアーはシャルケ04を離れ、バイエルン・ミュンヘンで活躍しています。

子ども時代から現在まで、ノイアーの魅力がいっぱい詰まった一冊です。

(S)