今月の新刊(2016年10月)6冊目

アメリカ 『世界天才紀行――ソクラテスからスティーブ・ジョブズまで』

前作の『世界しあわせ紀行』で幸福を追い求めて世界各地を旅をしたエリック・ワイナーが、今回は天才の地をめぐる旅に出かけます。

早川書房刊

早川書房刊

・ソクラテスもプラトンも、アテナイを歩き回って思索を深めた。
・レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロは、フィレンツェの路上で口論した。
・モーツァルトはウィーンの喧噪を愛し、ベートーヴェンはこの街で数十回の引っ越しをした。

きら星のごとき天才たちが、特定の時代の特定の場所に集団で現れるのはなぜか。
アテネ、杭州、フィレンツェ、エディンバラ、カルカッタ、ウィーン、シリコンバレーと、7都市を旅するユーモアとウィットあふれる思索旅行!

目次
はじめに――ゴルトン・ボックスをめぐる冒険
1章 アテネ――天才は単純
2章 杭州――天才は新しくない
3章 フィレンツェ――天才は高価
4章 エディンバラ――天才は実際的
5章 カルカッタ――天才は混沌
6章 ウィーン――天才は無意識のうちに
7章 ウィーン――天才は伝染しやすい
8章 シリコンバレー――天才は脆弱
エピローグ――パンとサーフィン

 
杭州やエディンバラなど、”天才の地”としてはあまり知られていない街も取り上げられています。たとえばエディンバラの天才たちのおかげで、私たちは手術のときに麻酔を打ってもらうことができるんです!

知的でニヒルな笑いにあふれ、読むと旅に出たくなる一冊です。

(K)

今月の新刊(2016年10月)5冊目

%e3%82%a4%e3%82%ae%e3%83%aa%e3%82%b9_small 『逆境力の秘密50 何があっても打たれ強い自分をつくる』

「大きな重圧がの しかかったとき、ある人は挫折し、ある人はうまく対処し、ある人は上手に切り抜けるだけでなく力強く成長する。この力をレジリエンスと呼ぶ」

CCCメディアハウス刊

CCCメディアハウス刊

いま、「レジリエンス(逆境力、回復力)」という概念が注目されています。
レジリエンスの原動力は何なのか、レジリエンスが欠けている人がいるのはなぜなのか、はたしてレジリエンスは強化できるのか。その秘密を50項目にわけて徹底的に解き明かしているのが本書『逆境力の秘密50 何があっても打たれ強い自分をつくる』です。

目次の一部を見てみると……

・失敗を糧に前進し、後退しない
・被害者モードから抜け出す
・過去に立ち直った経験から学ぶ
・“午前2時の声”に耳を傾けない
・もう少しだけ自分を信じる
・少しだけできるふりをする
・率直なフィードバックをもらう
・変化に正面から向き合う
・跳ね返り、元に戻る

といった項目が並んでいます。
また、各ページの下部には、何があっても対処できる力を与えてくれる名言が書かれています。

レジリエンスは、生まれ持った気質ではなく、習得し、開発し、強化することができるそうです。

仕事だけでなく、健康で幸せな生活のためにも必要なレジリエンスを、本書でぜひ手に入れてください。

(S)