前作の『世界しあわせ紀行』で幸福を追い求めて世界各地を旅をしたエリック・ワイナーが、今回は天才の地をめぐる旅に出かけます。
・ソクラテスもプラトンも、アテナイを歩き回って思索を深めた。
・レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロは、フィレンツェの路上で口論した。
・モーツァルトはウィーンの喧噪を愛し、ベートーヴェンはこの街で数十回の引っ越しをした。
きら星のごとき天才たちが、特定の時代の特定の場所に集団で現れるのはなぜか。
アテネ、杭州、フィレンツェ、エディンバラ、カルカッタ、ウィーン、シリコンバレーと、7都市を旅するユーモアとウィットあふれる思索旅行!
1章 アテネ――天才は単純
2章 杭州――天才は新しくない
3章 フィレンツェ――天才は高価
4章 エディンバラ――天才は実際的
5章 カルカッタ――天才は混沌
6章 ウィーン――天才は無意識のうちに
7章 ウィーン――天才は伝染しやすい
8章 シリコンバレー――天才は脆弱
エピローグ――パンとサーフィン
杭州やエディンバラなど、”天才の地”としてはあまり知られていない街も取り上げられています。たとえばエディンバラの天才たちのおかげで、
知的でニヒルな笑いにあふれ、読むと旅に出たくなる一冊です。
(K)