今月の新刊5冊目(2017年9月)

Great Britain 『僕はガウディ』

《芸術家の素顔》シリーズの記念すべき10人めは、サグラダ・ファミリアで有名なアントニ・ガウディです。

パイインターナショナル刊

パイ インターナショナル刊

このシリーズはこれまで、ウォーホル、ダリ、ポロック、ベーコン、ゴッホ、マティス、モネ、カンディンスキー、ダ・ヴィンチと刊行されてきました。

アントニ・ガウディといえば、
「頭のネジがぶっ飛んだ、修道士のような建築家」
「建築の天才」
「聖人ぶった保守主義者」
「神の建築家」
など、生前からさまざまな評価を受けてきました(ちなみにガウディを「聖人ぶった保守主義者」と批判したのはピカソです)。

唯一無二の不思議な作品の背後には、どんな思いが、どんな人生があったのでしょう?

病気がちだった子ども時代。自信過剰で教授に目をつけられた美術大学時代。
信仰心が篤く、生涯独身を貫いたガウディも、青年時代には苦い恋を経験しています。
世の中に無頓着だ、と批判されることもありましたが、じつは労働者の権利問題にも熱心に取り組んでいました。

そんな、ちょっと意外なエピソードも満載。
自然、神、そして故郷カタルーニャへの深い愛に突き動かされて創作に没頭したガウディの多面的な魅力が見えてくるはずです。

『僕はガウディ』を紹介するすてきな特設サイト(←クリックすると別ウィンドウで開きます)もありますので、ぜひご覧ください。なんと本書のオリジナルテーマソング(おしゃれなシティ・ポップ)まであります!

(N)