今月の新刊(2017年1月)1冊目

china 『成功する人はなぜ、「この7人」を大事にするのか?』

「人が一生のうちに影響を受ける人の数は、多くても90人。
そのなかに、あなたを導き、鍛え、守り、助けてくれる大切な『7人』がいる。
成功するため、しあわせになるために必要なのは、
たくさんの人と知り合うことではなく、
自分にとって『最も重要な7人』を探し当てることだ。」――著者

サンマーク出版刊

サンマーク出版刊

2017年、最初にご紹介するのは、『成功する人はなぜ、「この7人」を大事にするのか?』。
著者は、広報のスペシャリストとしてアメリカ副大統領のコンサルタントを務めたこともあるリー・ウェイウェン。

人は誰でも生まれたとき、神様からカードが配られるとか。そのカードは似たようなもの。それを使って人生という孤独な戦いを勝ち抜けるかどうかは、支えてくれる仲間の存在にかかっています。

幼なじみ、メンター、同僚、上司、ビジネスパートナー、親友、結婚相手。
人生のさまざまなステージで出会う大勢の人のなかから「本当に大切な仲間」を見つけだすための実践的アドバイスがたっぷり詰まった1冊です。

周囲の人との関係をとおして、自分自身を見つめるきっかけにもなるはず。
出会いの季節、春を間近にひかえたこの時期にオススメです。

(N)

 

今月の新刊(2016年12月)2冊目

 ISHIBUMI

今月の新刊、もう1冊は ISHIBUMI: A memorial to the atomic annihilation of 321 students of Hiroshima Middle School です。

ポプラ社刊

ポプラ社刊

1945年8月6日。広島に投下された原子爆弾により、広島第二中学校では1年生321人全員の命が奪われました。

あの日、少年たちの身に何が起こったのか。

1969年、広島テレビは生徒たちの遺族への取材をもとに、ドキュメンタリー番組『碑(いしぶみ)』を制作・放映しました。その草稿からつくられた書籍『いしぶみ 広島二中一年生全滅の記録』の英語版が、本書ISHIBUMI です。

2016年5月27日、在職中の米国大統領としてはじめて、オバマ大統領が広島を訪れました。これをひとつのきっかけとして、あの日、広島で何が起こったのかを世界の人にもっとよく知ってほしい――そんな思いのもとで、英訳プロジェクトが進められました。

戦後70年を過ぎ、戦争を体験していない世代が、被爆体験を語り継ぎ、核兵器の恐ろしさを世界に訴える役割を担わなければいけない時代がやってきました。
当時のことを知るため、伝えるための第一歩となる1冊だと思います。

(N)

今月の新刊(2016年12月)1冊目

 『BEFORE THEY PASS AWAY 彼らがいなくなる前に』

パイインターナショナル刊

パイインターナショナル刊

写真家のジミー・ネルソンが世界各地の少数民族を訪ね、彼らと生活をともにしながら、失われつつある生活や文化を撮影した写真集です。

原書発売後、瞬く間に欧米30カ国以上で出版された話題作。
待望の日本語版発売です。

とにかく、写真が美しいです。

じつはこの本、「コープロ」と呼ばれる共同出版の形態でつくられています。コープロは、写真や図版が豊富なビジュアル本に多く採用されている方法で、デザインやレイアウトは原書を踏襲してテキストの部分だけを各言語に翻訳し、すべての言語版の印刷と製本を1か所(中国など)で一斉に行うという仕組みです。
かつて、海外での印刷・製本といえば質の悪さと同義に近いものがありましたが、最近では国内での印刷・製本に引けをとらない仕上がりになっています。

そんなわけで、美しい写真集をぜひ手にとってみてください!

(S)

今月の新刊(2016年11月)3冊目

アメリカ 『アメリカ海軍が実戦している「無敵の心」のつくり方』

今月の新刊3冊目は、アメリカでの刊行部数が10万部超の自己啓発書です。

クロスメディア・パブリッシング刊

クロスメディア・パブリッシング刊

著者は、アメリカ海軍特殊部隊SEALsの元隊員。
SEALs退役後にクロスフィットや忍術、アシュタンガヨガの手法を組み合わせた独自の心身トレーニングメソッド”SEALFIT”を開発し、その骨子を本書にまとめました。

アメリカのエグゼクティブに人気の”SEALFIT”を、本書で紙上体験してみませんか。
SEALsの部隊トレーニングにも取り入れられているそうですから、効果は実証済み!

(S)

今月の新刊(2016年11月)2冊目

france 『ひみつのロンドン(心を整えるぬり絵)』

11月の新刊2冊目は、ロンドンを舞台にした大人の塗り絵本です。

世界文化社刊

世界文化社刊

ページをめくると、ロンドンほどランドマークにあふれる町はないことがよくわかります。

ビッグベン、バッキンガム宮殿、トラファルガー広場といった名所から、
電話ボックス、二階建てバス、ブラックキャブなど古くからのロンドン名物、
ロンドンアイ、イギリス一の高層ビルであるザ・シャード、ハリー・ポッターがホグワーツへ旅立つキングスクロス駅などの新しい名所まで、
あますところなく描かれています。

ついつい塗りたくなってしまう絵が満載!
女王様が8回、ひそかに絵のなかに出てくるそうなので、それを探すのも楽しいです。

(K)

今月の新刊(2016年11月)1冊目

 MISO: Healthy Japanese Cooking

今月の1冊目は、日本で刊行されている『からだがよろこぶみそ料理』から選り抜きのレシピを英語で紹介する1冊です。

Shodensha刊

Shodensha刊

みそ汁はもちろん、サラダ、肉料理、魚料理にデザートまで…。
みそをこんな料理にも使えるのか、と目からウロコです。
ちなみに英語版では、動物製品をまったく使わない料理には「Vegan」マークがついています。

紙版は市販されず、現在購入できるのはKindle版だけなのですが、ヘルシーな食事に興味のある英語圏の方はもちろん、「海外の人に和食のつくり方を説明したい!」という日本の方にもおすすめ。
みその種類」や「出汁のとり方」も英語できちんと説明されています。

(N)

今月の新刊(2016年10月)9冊目

アメリカ 『壁を破る力:パフォーマンス・ブレークスルー 今そこにある限界がみるみる消える!驚異のメソッド』

この世はすべて舞台であり、
男も女も役者にすぎない。
それぞれが登場しては退場し、
生涯にいくつもの役を演じる。
――ウィリアム・シェイクスピア

徳間書店刊

徳間書店刊

歌手、女優、即興劇チームの一員として活動し、教育設計家、社会起業家としても幅広く活躍するキャシー・サリットが、「世界」という舞台で 新しい自分を演じる方法を伝授します。

「人は、『この状況や環境ではこうするのがふさわしい』と思っているやり方で行動する。必ずしも意識的ではないが、自分自身を型にはめる。
この限界をなんとかしようと、私たちは、成長し、変化し、進歩する道を切り開くアドバイスをしている
どうすれば、もっとイノベーションを起こせるか? 売り上げをのばすために何をすべきか? 大きな仕事を成功できるよう、どう手助けをしたらいいか?」(「プロローグ」より)

新しい自分を演じるヒントが満載の一冊です。

(S)

今月の新刊(2016年10月)8冊目

アメリカ 『Get Up! 座りっぱなしが死を招く』

いま、「座りっぱなしの生活がいかに体に悪いか」という話題が世界中で注目を集めています。

同じカロリーをとっても、太りやすい人と太りにくい人がいるのはなぜか。
肥満症の専門家であるジェイムズ・レヴィン博士は、「その鍵は座っている時間の長さにある!」と20年前から主張してきた「座りっぱなし問題」の先駆者です。

KADOKAWA刊

KADOKAWA刊

博士によると、座りっぱなしの生活は、肥満をはじめとする生活習慣病や、さまざまな疾病のリスクを大幅に上昇させるそうです。しかも、ほかの時間にいくら運動しても、座ることの悪影響は軽減されないとか。なんとおそろしい……。

この本を読むと、何分間かに一度、椅子から立って歩きまわらずにはいられなくなるはずです。

ただ、恐ろしい内容ではあるものの、ユーモアたっぷりの語り口も本書の魅力のひとつ。

じつは、博士の説が広く認められるまでには、長い年月がかかりました。同業者から非難され、学界からもつまはじきにされる、つらい日々……。それでも博士はめげずにコツコツとデータを集め(ときにはみずから実験台になって!)研究を進めてきました。いまや、この問題の権威として各メディアにからひっぱりだこです。

博士のおもしろエピソードを読んでにやりとし、周囲に何をいわれても信念を貫こうとする姿に勇気づけられながら、貴重な健康情報を学べる。1冊で3度おいしい、お得な作品です。

(N)

今月の新刊(2016年10月)7冊目

アメリカ 『「移動」の未来』

今月の新刊7冊めは、『「移動」の未来』です。
ここでいう「移動」とは、ヒトとモノ、両方の動きを指します。

いまや、朝にインターネットで注文すれば、たいていのものがその日のうちに届く時代。ほんの20年前には考えられなかったようなサービスです。でも、いったい何がどうなって、こんなことが可能になったのでしょう……?

日経BP刊

日経BP刊

それを解き明かすのが、この本です。著者いわく、本書は「交通に関する〝推理小説〟」。ただし、目的は犯人を見つけることではなく、この世界の仕組みにスポットライトをあてること。

13の章を通し、さまざまな角度から交通と物流の「いま」と「未来」を考えます。章のタイトルがそれぞれ魅力的なので、紹介してみますね。

300万マイルの通勤/朝のベル/缶のなかの幽霊/朝のコーヒー/1週間に旅客機4機/13日の金曜日/ピザ、港、そしてバレンタイン・デー/物流レディース/エンジェルズ・ゲート/バレエの動き/最後の1マイル/交通のピーク/楽園のロボット/未来の扉

内容が思い浮かぶものから、どうやって〝移動〟と結びつくのか、想像もつかないものまで……。

すべての人の生活に密接にかかわる交通と物流。
この1冊を読めば、世界の見え方が変わるかもしれません。

(N)

今月の新刊(2016年10月)6冊目

アメリカ 『世界天才紀行――ソクラテスからスティーブ・ジョブズまで』

前作の『世界しあわせ紀行』で幸福を追い求めて世界各地を旅をしたエリック・ワイナーが、今回は天才の地をめぐる旅に出かけます。

早川書房刊

早川書房刊

・ソクラテスもプラトンも、アテナイを歩き回って思索を深めた。
・レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロは、フィレンツェの路上で口論した。
・モーツァルトはウィーンの喧噪を愛し、ベートーヴェンはこの街で数十回の引っ越しをした。

きら星のごとき天才たちが、特定の時代の特定の場所に集団で現れるのはなぜか。
アテネ、杭州、フィレンツェ、エディンバラ、カルカッタ、ウィーン、シリコンバレーと、7都市を旅するユーモアとウィットあふれる思索旅行!

目次
はじめに――ゴルトン・ボックスをめぐる冒険
1章 アテネ――天才は単純
2章 杭州――天才は新しくない
3章 フィレンツェ――天才は高価
4章 エディンバラ――天才は実際的
5章 カルカッタ――天才は混沌
6章 ウィーン――天才は無意識のうちに
7章 ウィーン――天才は伝染しやすい
8章 シリコンバレー――天才は脆弱
エピローグ――パンとサーフィン

 
杭州やエディンバラなど、”天才の地”としてはあまり知られていない街も取り上げられています。たとえばエディンバラの天才たちのおかげで、私たちは手術のときに麻酔を打ってもらうことができるんです!

知的でニヒルな笑いにあふれ、読むと旅に出たくなる一冊です。

(K)